ユマニチュード

ご存知でしょうか?


認知症の勉強会はもちろん


摂食嚥下の勉強会でも


取り上げられることが多いです。


ユマニチュードについての知識が


ほとんどなかった為、無理を言って


昨日、当院のOTさんに


ユマニチュードの伝達講習を


実施していただきました。



【ユマニチュードとは】


認知症の人のケアをするために


開発された方法です。


ユマニチュードは、見る、話しかける、触れる、立つ


という4つの方法が柱となっています。


人間らしさを尊重し続けて


感情記憶に働きかかる。


相手の事を考えている


というメッセージを送り続けることだそうです。


そのメッセージについて説明します。


【見る】

①目を見る


②視線は水平に正面から


③近く・長く(0.5秒以上)

※認知症の方は視野が狭くなりやすく

 手で双眼鏡のように筒を作り

 顔に付けて見た視野くらいになる

 患者様もいるそうです。


この手技で見ることによって


優しさや平等、親密さなどのメッセージを


相手に伝えることができます。


【話す】

①優しくポジティブな言葉で


②途切れなく語る


③オートフィードバックの活用


※赤ちゃん言葉は言語道断

 命令ではなくお願いをするように

 スピーチロック(ちょっと待ってー!!!!

 ・〇〇さん何してんの?!?!?!?など)はNG



ここまでどうでしょう?


知ってるよ


分かってるわ


と思う人も多いかと思いますが


当院でもそうですが


分かっていても


やっていないセラピストは


多いと思います。


当たり前ですが重要なので


あと二ついきます!



【触れる】

①広い面積で包み込むように

(上からではなく下から支える)


②親指を使わない(捕まえれている感覚になる)


③感覚に鈍い所から触れていく


これによって口腔ケアの拒否が


無くなった症例もいたそうです。



【立つ・歩く】

①立つことで自我を再構築できる

(移乗動作の際には相手の耳と自分の耳

胸と胸を付けるような介助をする)


②空間認知と社会性の獲得




今後も認知症患者の摂食嚥下障害は


増加していきます。


全然食べてくれない


食事の拒否が出てどうしようもできない


など


これはもしかしたら


介助者側の問題かもしれません。


私たちが原因による


嚥下障害を作らないように


日々の接し方を考えていかなければ


いけないなと思いました!


室内






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