『食べたい』の本当の意味
嚥下障害に関わるのはSTだけではない(当然ですが)
OTの学会でも
摂食嚥下に関しての演題があったのを
後輩に教えてもらった。
急性期病院で余命7か月の終末期脳腫瘍の患者様が
『食べたい』と訴えた。
1食・スプーンで自力摂取で食べられる量を増やし
介助量軽減を目標に設定
4週間後
『みんなで食べたい』
『グループホーム(GH)の食堂で仲間と食べたい』
目標を
椅子座位の獲得と十分な食事量の摂取に変更
『食べたい』というのは仲間と一緒に食べたいという
意味だったそうです。
ただ経口摂取をしたいということでは
ありませんでした。
その後
椅子座位の獲得・食事量の確保ができ
GHに退院し仲間と食事を楽しむことができた。
という発表です。
『死ぬ前に最後何を食べたい?』は定番の会話ですが
患者様にはあまり聞けないので
『好きな食べ物は何ですか?』など聞いて
情報収集します。
一人で好きなものを食べたいのか
仲間や家族などと楽しく食べたいのか
『最後は誰と一緒に食事をしたいのか』
『誰とご飯を食べているときが楽しいのか』など
食べたい=経口摂取だけではなく
食べたい=環境を含めた食事として
もっと他職種で考えていくことが必要だなと
後輩OTに教えてもらいました。
室内
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