認知症と言語障害

認知症の言語症状は


一般的な失語症の形で


説明するのは


難しい


アルツハイマー型認知症では


失名詞失語様(物の名前が出てこない)

超皮質性感覚失語様(言い間違いが著明で理解も障害)

ウェルニッケ失語様(流暢だが何を言っているかわからない)

全失語様(発声は出来るがすべての言語機能で重度の障害)


というように認知症の進行によって


失語症に類似した症状を呈します。



【認知症前期】

喚語困難・軽度の理解低下・意味錯誤と迂言・良好な復唱・音韻・文法面は保持・正常な構音・読解より音読が良好・軽度な書字障害


【認知症中期】

言語理解低下・空虚な発話・音韻性錯誤・復唱の長さの減少・文法的に単純化・読み書きの障害・声量や発話明瞭度の低下


【認知症後期】

重度な失名詞・反響言語・同語反復・語間代(ありがとうございますますますますますます)・半緘黙⇒全緘黙(かんもく)・読み書き不能・運動性dys


今日も頑張りましょう


室内



参考文献:脳卒中後のコミュニケーション障害 改訂第2版 P131

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